オタクでモテなかった僕が、出会い系アプリでオタクの妄想を具現化したような女性に出会う話 後編
メガネで巨乳な美人なお姉さんがそこに立っていた。
完全に頭の中でパニックである。好みに完全一致の人がそこにいるのである。いるだけならまだしも、今から一緒に遊びに行くのは自分なのである。
少し雑談をしながら猫カフェに向かった。今思うと、猫カフェまでは緊張でガチガチになり、全然話が盛り上がらなかった。
猫カフェについた。その女性(以後Aさんと呼ぶ)は、手馴れた手つきで猫カフェに入っていく。
完全にレディファーストの誤った形である。
猫カフェの中は天国だった。周りを見渡せば猫ばかり。おそらく自分は、
カレーを目の前にしたタカアンドトシのタカみたいに浮かれていたと思う。見てるだけでも超楽しかった。
猫カフェに手馴れているAさんは、猫じゃらしで猫と戯れていた。やり方を教えてもらって僕もやったがあまり上手く行かなかった。猫の扱いはやはり難しい。
1時間程度滞在した後、猫カフェを後にした。猫によりテンション上がった僕は、
ドラクエのスーパーハイテンションモードの気分で天ぷらに誘った。名古屋にある、めちゃくちゃ美味しい天ぷら酒場のチェーン店である。名前は伏せる。
天ぷらチェーン店で、少々のお酒を飲みながら、2時間程度話に花を咲かせた。色んな過去の話や、今の話などを聞きながらそれとなくカップ数を聞いたらGカップあると言う。
Gカップの女性の谷間を身近で見たのは初めてであった。
出会い系を遊びでやってる人たちからすると、この後はホテルに誘うのであろう。
だが僕は童の者であった。終電で2人とも家に帰ることにした。
帰りの電車で、Aさんは
シャドバが好きとの話を聞いた。ちょうどその時期はルームマッチで対戦をすれば100万円が抽選で当たるキャンペーンをやっており、後日通話しながらシャドバをやる事になった。
後日、通話をしながらAさんとシャドバをした。女性との通話経験などほぼ皆無な僕からしては非現実感に襲われていた。
なんせ、電話の奥に理想のタイプが話しているのである。
電話をしながらシャドバも、相手の充電がないということでお開きになった。Aさんが僕の声を気に入ったらしく、また通話をしようと誘ってきた。ノリノリでオッケーをした。
そんなこんなで通話をしながらゲームしたり一緒に話したりする期間が1週間弱続いた。割と下な話もしていた。Aさんは歴戦の猛者だった。そこら辺のそこそこ可愛い女子大生10人分くらいの経験人数を培っていたのだ。圧倒的に見た目が清楚で巨乳の美人。そりゃ、男が放っておくわけないのだ。
ここで、Aさんから自分とエッチがしたいか否かの話を振ってきた。そりゃ男の本能としてはめちゃめちゃにしたい。それ以上の関係になりたい。だが、チェリーボーイの僕からすると今の心地よい関係が崩れてしまいそうで怖かった。
そんなこんなのよく分からない関係が数週間続いた。ふと、Aさんから口を開かれた。
わたし、転勤で遠くに行くことになったからこの関係をやめよう。もう今日で全て終わりだ。
な、な、な、なんですってえええええ!!??
そんなこんなでチェリーボーイは、理想の女性を取り逃がし、チェリーのままなのであった。ちゃんちゃん。